2017/12/25
クライミングシューズ・レビュー イボルブ/アグロ(Evolv/Agro)
世界最強のクライマーの一人である小山田大プロデュース
発売以来多くのクライマー達がジム、外岩問わずのメインシューズとして選んだ。
今回はそのイボルブ・アグロの個人的レビュー。
まずはその強烈な見た目。トゥーラバーが足全面を広範囲に覆い、まるでラバーコーティングでカスタムした状態の様。
黒と赤で統一されたカラーリングも攻撃的でカッコイイ。
足入れもかなり攻撃的。トゥーラバーのせいか、履き始めはかなり指に痛みが出た。
ならしが終わると、痛みは無くなった。
ソールも最初は硬いのかな?と感じたが、ホールドに乗ってつま先に加重するとソールが適度にしなりホールドを捉えていく。
強傾斜、緩傾斜と登って、履きこんでみた。最終的な印象として、ソール自体は柔らかくなり、靴全体の剛性で反発力を生んでいる印象。
この靴全体の剛性感に、全面に覆われたトゥーラバーが一役買っているイメージ。
ダウントゥーの靴の中ではスメアもし易く、ボテなどへのベタ乗りも安心感がある。
特筆すべきは強傾斜での性能
個人的には強傾斜での掻き込み能力はソリューションに匹敵するものを感じた。
ヒールに関してはイボルブの靴の中でもダントツに良い。
イボルブ社の靴はヒールカップが浅く苦手だったが、このヒールは好印象。
剛性のあるしっかりとしたヒールで捻じれも少なく、カッチリと掛かる。
「融通」の利く高性能シューズ
履きこんでみて感じたのは、いい意味で「融通」の利く高性能シューズという印象。
傾斜や、外岩、インドアを問わず様々なシーンに応えてくれる懐の深さを感じた。
※筆者の足の実寸サイズは25.5cm(ソリューション EU38、デファイUS7)。アグロはUS8