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2020/11/30

アプローチシューズレビュー vol.2

アプローチシューズレビュー vol.2

BLACK DIAMOND (ブラックダイヤモンド)/
Session(セッション)

アプローチシューズと言っても、その意味するところは広く、長距離の登山をサポートするものから、
ジムのルートセットでクライミングシューズと履き分けるためのものまで様々だ。Scarpa(スカルパ)のIguana(イグアナ)はルートセッター御用達のアプローチシューズではないかと思う。そんななかで、「街履き最強!?」のシューズに出会ってしまった。BLACK DIAMONDのSessionである。輸入代理店であるロストアロー社のホームページにも「ライフスタイルシューズ」と書いてある。

セッションは、アプローチシューズとしては正直なところ微妙なスペックだ。山道の濡れた岩を踏むにはリスクを感じるソールラバーのつくりだ。しかし、そのような性能はもともとこのシューズの目指すところではない。このシューズのすごいところは、大きなゴムバンドがついたヒールだ。これが適度な柔らかさと剛性を備えていて、かかとを踏みつぶしたサンダル履きを可能とし、サンダル履きのあと普通にスニーカーとして簡単に脱ぎ履きができる。普通のスニーカーの場合、かかとを履きつぶすとシューズが折れてしまって、ヒール周りの割れ目が足に刺さって痛かったりする。また、履きつぶした状態での型がついてしまって、普通に脱ぎ履きがむずかしくなったりするが、セッションはゴムバンドがあるおかげで全てが非常にスムーズだ。

クライミングジムに通う時も、ジムで登り終わったあとは緩くサンダル履きで車にのり、そのあと神経を使うドライビングをする場面では通常のスニーカー使用に変えれば、とても便利だ。デザインも黒基調でジーパンからビジネスカジュアルな服装まであらゆるファッションに溶け込みやすい。あまりにも気に入りすぎて、すでに予備として2足もっているけど、是非毎シーズンの定番商品にしてほしい。

「ライフスタイルシューズ」とは良くいったもので、さりげなく「山が好き」なことを限られた人にアピールできるシューズとしておすすめである。

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